いまここで会える自然

本や図鑑に載っていることが、本当にそうなっているのか確かめたい。

まちなかで宝探し ネジバナの季節がやってきた

6月を過ぎたころになると、いつもより念入りに通勤路をキョロキョロしはじめる僕。

 

そろそろだろ。そろそろ出てくるよな。

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▲ほら、出た!今年初お目見え!

 

ということで今日は、何度見ても嬉しい気持ちになるラン科の「ネジバナ」の紹介です。

 

「ラン」というと、一般的にはどういう印象があるのかな。僕が植物の世界に入る前に知っていたランと言えば、「胡蝶蘭」や「カトレア」、あとはかろうじて「シンビジウム」くらいかしら。

 

いずれも派手で大きくて立派!という印象で、野生で見る機会は少ないというイメージを持っていました。

 

そのイメージを良い意味で壊してくれたのが、このネジバナ

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▲連なった花が捻じれて咲くから「ネジバナ」。

 

大体15センチくらいの草丈で、花一つは1センチにも満たないほどの大きさ。しかもこれが全国の身近な公園や空き地に生えています。

 

この時期になるとネジバナ探しに夢中になる僕ですが、経験上その気になって探せばどのまちでも見つかります。それくらい身近なランの花。

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▲アップで見ると、ラン科の花の特徴である、唇弁(一番下の白い花びらで、ちょっと変わった形をした部分)がよく見えます。

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▲横から見たところ。

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▲こんなに綺麗な花が、何でもない道端に生えているのだから、見つけた時にはとても有り難い気持ちになります。

 

有り難や有り難やと、ひとしきり感動したならば、お次は植物実験へ。

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▲蜜を吸いにきた虫の気持ちになって、ネジバナの花に棒をつっこむと…

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▲ポコンっとなにやら黄色いものが付いてきました!

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▲これは「花粉塊」といって、小さな花粉が集まり固まっているもの。

(この「花粉塊」を持つことも、ラン科の花の特徴の一つです。)

 

この花粉塊には粘着性があり、ネジバナの蜜を吸いにきた昆虫にぺたりとくっつきます。

 

花粉をつけた昆虫は、また別の花の蜜を吸う際に、知らずの内に受粉のお手伝いをするという仕組みなのだとか。

 

なるほど、ネジバナもよく出来た花だなぁ。

 

綺麗で可愛くて面白いネジバナ。いまの季節一押しの花ですので是非お近くで探してみてください。

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▲建物のわきで放置された植木鉢でも発見。

 

宝探しみたいで楽しいな。