いまここで会える自然

初心者向けの、街中で楽しめる植物観察会「まちの植物はともだち」を主宰しています。

世にも奇妙な冬虫夏草 カメムシタケとハチタケともう一種類

ついに見つけてしまいました。 3年前からあらゆる場所で探し続けていた日本の冬虫夏草。 ▲これです。林床で全く目立たないので、見つけるのに3年もかかってしまいました。 えっ?これを探していたの?と思う方もいらっしゃると思いますが、今回のブログは…

見た目も作戦も面白いサルスベリの花

先月くらいから、町を歩いているとよく見かける派手な花。 ▲主に街路樹や庭木として植えられています。 ▲こんな感じの花で ▲遠くに咲いていても、目立ちます。 この樹木の名前は、木の幹を見るとすぐに分かります。 ▲猿も滑りそうなくらいツルツルしているの…

カラスウリの夜の過ごし方

昨日は夕方から夜にかけて咲くオシロイバナを詳しく観察してみましたが、夜に咲く花と言えば、忘れちゃいけないのがこの植物。 ▲じゃん。一度見たら忘れられない夏の花!カラスウリです。 僕も感情に左右される一人の人間なので、数ある花の中でもついつい依…

意外と観察のしがいがあるオシロイバナの花

花の中には、どうしたものかちゃんと時間を分かっているものがあります。 ▲オシロイバナは、そんな花のうちのひとつ。 一般的によく知られた花ですが、時間を追って観察してみるとなかなかに観察しがいのある植物です。 早速ですが、順番に見て行きます。 (…

《番外編2》いまここで会えない自然 Ajuga lupulina

中国の植物をもう一つご紹介。 日本でも、いわゆる普通種とよばれるものが好きな僕(もちろん珍しいものに出会えたら興奮しますが)。 中国にいっても、ありふれた植物に心をつかまれていたりしています。 前回は、中国の中でもちょっと珍しい植物をご紹介し…

ヘクソカズラの隠れた腺毛は何のため?

中国から帰ってきたら、すっかりこの花の季節でした。 ▲どこでもよく見かけるヘクソカズラ。 ▲こういう花ね。 ▲最近少しずつ回数を増やしている地域での初心者向けの植物観察会で、ほとんど毎回行っているのが、この葉っぱの匂い嗅ぎ。 くっさーい!という反…

《番外編》いまここで会えない自然 saussurea medusa 雪蓮花

ちょっと所用があり、中国奥地のチベット族が暮らす青海省に行ってきました。 そこで発見!死ぬまでに見たかった花のひとつ、「雪蓮花」! ▲よく図鑑を見て憧れていましたが、今回ついに本物を見てしまいました。 ▲凄い見た目だ…。 ▲ちょこんと足をのせてい…

どこまでも造形が魅力的なタケニグサ

これまた家の近くを自転車で走っていると、視界の端に存在感のある植物が。 ▲振り返るとタケニグサでした。 とっても目立つので、いまとなってはこうして無意識でも気が付くほどなのに、おそろしいことにこの植物の名前を知るまでは、まるで気が付かなかった…

日本が誇る梅雨明けの花 ヤマユリ

日本の花と言うと、何故だかちょっと小さかったり地味だったりというイメージがありますが(僕は結構それが好きなのですが。つつましくて)、じつは中には「えっ!こんな花が日本に野生であるの!?」と驚くものもあります。 ▲おそらくヤマユリの花はその筆…

ツユクサの3種類の雄しべと、2種類の受粉の方法

お昼に公園で見つけたので、一枚パチリ。 ▲さぁこれはなんでしょう。 ▲正解は、小さい子でもよく知っているツユクサ・・・の「昼の姿」でした! ツユクサは早朝に咲き、昼にはしぼんでしまう儚い一日花。いまは忙しいから後で見ようなんて思っていると、いつ…

ホタルブクロのつぼみを突き破るトラマルハナバチ

今年も良い季節になったので、毎年恒例のホタル鑑賞へお出かけ。 そこで発見!ホタルではなくホタルブクロの花。 ▲この花の中にホタルを入れて遊んだことからホタルブクロ。 …とよく言われますが、実際に入れるのは無理なのでは?ともよく聞きます。 ホタル…

知っているようで知らないオオバコの話

知っていると思っている植物ほど、よく見てみると知らなかったことだらけ。 たとえば、「オオバコの花ってどーれだ?」と改めて聞かれたら、答えられるでしょうか? ▲正解は、これ! えっ?どれ?と思った方のためにさらに近付いてみます。 ▲このギザギザの…

パパイヤが野生化する沖縄県

昨日まで、沖縄県某所に出かけていました。 ところ変われば、目につく植物だって変わるもの。 ▲見事に成ったパパイヤの実。 東京ではスーパーで買わないと手に入らないフルーツですが、沖縄県では身近で見ることが出来ます。 ▲なにせ、畑から逃げ出したパパ…

初夏の幻のようなマタタビの葉っぱ

どうも僕は植物が本当に好きみたいで、何度同じものを見ても新鮮に驚くことが出来るという能力を持っています。 この時期ならこれ! ▲この白い葉っぱを見て、なんだこの白さは!と毎回驚くというのが僕の年中行事です。 さぁ、それでは一体この植物はなんで…

身近なクリの花を面白がってみる

両親が山梨県で果樹園をしているため、たまにお手伝いという名目で遊びに行きます。 自然豊かな場所での農作業はそれだけで気持ちが良いのだけど、じつは僕のお目当ては果樹園に咲く花々。 今回の目的はクリの雌花。もう咲く頃だろうな。どれどれ。 ▲と、ク…

三時に咲くから「サンジカ」、爆ぜるように開くので「ハゼラン」、まち針みたいで「マチバリソウ」。

植物は、名前も面白い。 たとえば、ハゼラン、ハナビグサ、サンジカ、ヨジカ、マチバリソウ。 この5つの名前は、じつは今まちなかで咲き始めた「1つ」の植物を指しています。 ▲それがこれ。「ハゼラン」です。 紫色の花弁に黄色の雄しべがとっても綺麗な花…

まちなかで宝探し ネジバナの季節がやってきた

6月を過ぎたころになると、いつもより念入りに通勤路をキョロキョロしはじめる僕。 そろそろだろ。そろそろ出てくるよな。 ▲ほら、出た!今年初お目見え! ということで今日は、何度見ても嬉しい気持ちになるラン科の「ネジバナ」の紹介です。 「ラン」とい…

光合成をしない不思議な植物 ギンリョウソウ

ブログを始めてから、まちなかや近くの公園でも見られる植物の紹介ばかり続いたので、たまには野山のことも書いてみようかしらと。 というのも、野山ではこの花が咲き始めたからです。 ▲いつ見ても凄い見た目のギンリョウソウ。漢字で書くと「銀竜草」、銀の…

キュウリのイボイボを見る

一週間前から決めていました。日曜日はこいつを見ようと。 ▲なんという美しさ! 一体全体これは何なのかというとー ▲庭ですくすく育つ、キュウリの若い果実の拡大写真でした! 黄色い花の付け根にのびる緑色の部分。ここをよく見てみると ▲こうして透明なト…

カラスノエンドウの種子から、変化を見ることの楽しさを思う

すっかり夏めいてきて、外で植物を見れば少し汗ばむ季節になりました。 春の忙しい時期が過ぎたので少しゆっくり出来るかしら…と思ったら大間違いなのが植物の世界。 なぜなら春に咲いていた花が、そろそろ実を結び種になる季節だからです。 ▲ということで今…

1センチの密林 玄関裏でゼニゴケを見る

家の玄関裏にアマゾンの密林を発見。 ▲高さ1センチ。ミニチュアのヤシの木にも見えます。 僕はコケのことは初心者ですが、このコケだけは分かります。 学生時代にしていた植木屋バイトで、人様のお庭でたくさん見ましたからね。 久しぶりだな。ゼニゴケよ!…

身近なドクダミのたくましい生き方

あちこちでドクダミの花が咲き始めたので、いきなり近付いて観察。 「さて、ドクダミの花はどれでしょう?」という質問は、「どれがアジサイの花でしょう?」と同じくらい頻出の植物クイズ。 これがドクダミの花。 ▲…ではなくて ▲黄色く見える棒状の部分を拡…

自分の目で確かめるということ

ここ10年ゲーム機を触った記憶がなく、ネットゲームにいたっては人生で一度もプレイしたことがない。そんな僕でも、昨年話題になった「ポケモンGO」だけは発表当日にダウンロードして1週間ほどやりこんだ。 自分自身が初代ポケモン世代だったので珍しく気持…

女性から男性に性を変えるホオノキの花

昨日、常磐自動車道を北上していた時のこと。一際目立つ大きさの花が道路沿いにたくさん咲いているのに気が付きました。 あら、今年はちょっと早いのかしら、なんて思いながら。 ▲ということで、今日はこれ。ホオノキです。 日本では最大級の花を咲かせ、と…

アカメガシワ パイオニアの生き方

突然ですが、こういうはっぱを見たことがあるでしょうか? ▲新芽や若い葉が赤くなることが特徴のアカメガシワ。 知っていると街中でもよく見かける植物ですが、一般的にはあまり馴染み深い植物ではないかもしれません。 ですがこの樹木、とっても面白いんで…

ナガミヒナゲシ 異国に暮らす植物の凄み

最近、危険外来植物なんて呼ばれて知名度急上昇中の「ナガミヒナゲシ」。 その旺盛な繁殖力から「生態系を崩す」と各地で忌み嫌われていますが、この植物は果実が面白い。 ▲長い実のヒナゲシだから「ナガミヒナゲシ」。 ▲実の上部には「窓」がついていて、こ…

ナズナ ペンペングサの種

露店でコーヒーを注文している間に、おもむろに路上のナズナを引っこ抜く。 そういえば、身近過ぎてこの植物ちゃんと見たことなかったな。なんて思いながら。 ▲実を開けてびっくり、こんなところに種が! ナズナと言えば、小さい頃にこうしてジャラジャラ音…

絹さや マメの花のつくり

猫のひたいほどの小さな庭で、せっせと野菜を作っている。 ついこの間までは、各種菜の花(のらぼう、白菜、菜花など)がよく採れたが、今は「絹さや」の季節。 採れたての絹さやをさっとゆがいて昼食にパスタを食べる幸せ。ほんの少しでも自分で野菜を作る…

ヤツデの新芽が手を伸ばす

とにもかくにも山だって笑う春。 寒く長い冬を越え、ようやく芽生えた若い緑はどれも問答無用に美しい。 …と思っていたかった。 この樹に出会うまでは。 地底から伸びる茶褐色の手…ではなくヤツデの新芽である。 「春山淡治にして笑うが如く」の郭熙さんもビ…

ユズリハの名の由来

近所を自転車で駆けていると、視界の隅に飛び込んできた何やら明るい色。 振り向き様に視線を向けると、そこにあったのはユズリハの新緑でした。 上の明るい緑色が新しいはっぱで、下の濃い緑色が古いはっぱ。 こうしてたくさん並んでいると壮観です。 遠く…

ハナミズキの花 路上の芸術鑑賞

生態や人間の文化との繋がり、園芸の歴史など、植物は色々な角度から見ることが出来るので、知れば知るほどその面白みが増していく。 でも僕がついつい普段から植物を見てしまうのは、なんだかんだ言って「綺麗だから」とか「面白い形をしているから」という…

ヤマブキの色を初めて知ったとき

「ヤマブキ」という植物をちゃんと知ったのは大学1年生のとき。 といっても、まちなかでも出会えるような植物は、ほとんど大学1年生のときに知ったのだけど。(この話はいつか改めて) この花をはじめて見たときに真っ先に感じたのは、その美しさよりも「…

ケヤキの芽吹き 春の謎解き

色々な植物が動き出す春は、ほんの少し目を離すと一気に夏の装いに衣替えしてしまうので、春を追う者にとっては大忙しの季節。 この一瞬を逃さぬよう、今日も引き続き芽吹きの様子をご紹介します。 冬の樹木観察をしているときに、「冬芽の中には、はっぱだ…

イチョウのはっぱの赤ちゃん

とにもかくにも心が躍る春。 きっとその気持ちは植物も同様で、この季節は植物だってたくさんのスタートを切っています。 ふと見上げればこのように。春に誕生したイチョウのはっぱの赤ちゃんのお出ましです。 暖かくなって、ちょこっと膨らんだイチョウの冬…

ドウダンツツジの咲くところ

夜の風を暖かく感じると、今年も季節がめぐったことを実感する。 ハクモクレンやウメが路上で真っ先に咲き、その少しあとにソメイヨシノが見事な花を咲かせると、ごく個人的に「そろそろかな?」と楽しみにしていることがある。 それが、ドウダンツツジの花…