いまここで会える自然

本や図鑑に載っていることが、本当にそうなっているのか確かめたい。

初夏の幻のようなマタタビの葉っぱ

どうも僕は植物が本当に好きみたいで、何度同じものを見ても新鮮に驚くことが出来るという能力を持っています。

 

この時期ならこれ!

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▲この白い葉っぱを見て、なんだこの白さは!と毎回驚くというのが僕の年中行事です。

 

さぁ、それでは一体この植物はなんでしょうか?と、本当はクイズ形式で問いたいところですが、タイトルでバレバレですね…。

 

じつはこれ、マタタビの葉っぱなんです。

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▲疲れはてた旅人が山中でこの実を発見。手に取り食したところ、たちまち元気を回復し、「また旅」をすることができたことからマタタビ

猫がかじると酔っぱらうことで有名なあれです。

 

その知名度の高さと、こんなにも分かりやすい見た目をしているのに、意外と実物を見たことがある人は少ないこの植物。

 

それもそのはず、マタタビの葉っぱが白いのは今の時期だけで、普段は景色に溶け込む緑色をしているからです。

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▲この時期だけ、遠くから見てもよく目立ちます。なんかあそこだけ白いものいっぱいない?と思ったら真っ先にマタタビを疑ってください。

 

マタタビがこの季節に葉を白くするのは、花がここに咲いているよ!と遠くからでも分かるようにしているからと考えられています。

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▲ということで白い葉っぱに近づいてみると…

 

あったあった!マタタビの花!

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▲なかなか良い香りがします。

 

この香りで虫を呼んで受粉をするのがマタタビの方法なのだそうですが、これだけだと近くにいる虫しか呼ぶことができません。 

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 ▲そこで、遠くから見ても分かるように花が咲く時期だけ葉っぱを白くして、花はここだよー!と遠くにもアピールしているのでは?と言われています。

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▲近付いてみるとこんなにたくさんの花!

 

今はこんなに目立つのに、他の季節になると葉っぱが緑色に戻るので、遠くからは目立たなくなります。

 

するとすっかり見つけられなくなってしまい、その内うっかり存在を忘れてしまいます。

 

そしてまた初夏になると白い葉っぱを見つけて、こんなにたくさんあったかしら?と毎回同じように驚くという、なんだか初夏の幻のようなマタタビの葉っぱ。

 

サクラや紅葉のように一時期だけ世界を変える植物をみて嬉しくなるのは、きっと季節が巡ったことを感じるからかしら。

 

また今年もマタタビの季節かぁ。去年はどこで見たっけな。来年はどこでみるかな。なんて色々なことを思いますからね。

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▲最後にもう一枚。うぅん、やっぱり何度見ても面白い植物。

 

*さて、マタタビの葉がどうやって白くなるのかについてはこちらをご参照ください↓

https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=3301

 

分からないことがあると、よく参考にしている日本植物生理学会さんのHP「植物Q&A」です。

 

マタタビの葉っぱが白くなるのは、葉っぱの表面に空気が入るからなんだとか!

身近なクリの花を面白がってみる

両親が山梨県で果樹園をしているため、たまにお手伝いという名目で遊びに行きます。

 

自然豊かな場所での農作業はそれだけで気持ちが良いのだけど、じつは僕のお目当ては果樹園に咲く花々。

 

今回の目的はクリの雌花。もう咲く頃だろうな。どれどれ。

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▲と、クリの木を覗くといきなり見つかりました。クリの雌花!

 

ここで、あれ?と思った方のためにもう一枚。

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▲たぶんクリの花と聞いてイメージするのはこちらの垂れ下がった花の方。

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▲この時期、遠くから見ると白い花で木が覆われている様子をよく見ます。

 

じつはクリには2種類の花が咲くのですが、はじめに載せた変わった形の花は「雌花」で、2番目に載せた房状に垂れ下がる花は「雄花」。 

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▲これは房状の雄花のアップ。細長い雄しべがたくさんついているのが分かります。当然ですが、オスなのでこの花からはあのイガイガの実はなりません。

 

こちらの方ばかりが目立つので、ぼく結構長らく疑問だったんです。この房状の花からどうやってクリの実が出来るのだろうかと。

 

ところがある日、ついに見つけてしまいました。

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▲房状の雄花の根元に、小さく緑色をしたイガイガの雌花の存在を!(左端に注目)

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▲見つけた!お前だったのか!!

 

思わずクリの前で小躍り。夢中で写真を撮っていたら、待ち合わせをしていた友人から怒りの電話がかかってきたのを覚えています。ごめんね、でもあともう1枚…!

 

1度見つかればもうこっちのもの。

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▲ほら、ここでしょ。(右端)

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▲こっちにも!(左端)

 

ふむふむ、どうやら雌花の方が雄花よりも先に咲くらしいな(雌花の先にあるブツブツが雄花のつぼみ)。

 

なんてことまで分かってしまい、したり顔で農家の両親に「なぁなぁ、クリの花ってどんなんか知ってるか?」と自慢する始末。

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▲でも面白いですよね、この形。これがクリになるってんなら納得だ。

 

今年は、この雌花がクリの形に成長するまでの様子を記録に撮りたいなと思っているところ。

 

ところで、この時期になるとクリの花の花粉症に悩まされる方がいらっしゃいますが、クリの花は風媒花(風で花粉を飛ばして受粉をする方法)ではなく、虫媒花(花を訪れた虫が花粉を運んで受粉をする方法)なんだとか。

 

そう言われると確かに強い香りがするので、虫が多く寄り付きそう。

 

うぅむ。今度は雄花に潜り込む虫の写真も撮りに行かねば…。

 

なんてやってると、身近な場所で植物を見ているだけでなかなかに忙しくなってきます。あぁもうどこかに出かけてる暇もないわ。

三時に咲くから「サンジカ」、爆ぜるように開くので「ハゼラン」、まち針みたいで「マチバリソウ」。

植物は、名前も面白い。

 

たとえば、ハゼラン、ハナビグサ、サンジカ、ヨジカ、マチバリソウ。

 

この5つの名前は、じつは今まちなかで咲き始めた「1つ」の植物を指しています。

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▲それがこれ。「ハゼラン」です。

 

紫色の花弁に黄色の雄しべがとっても綺麗な花。

 

たしかにその名前の通り「爆(は)ぜるように」咲いています。

 

そして、またの名を「ハナビグサ」。花火がパチパチなってる印象ですね。

 

こうしてアップで見ると綺麗なんだけど、実際の大きさとしては

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▲これくらい小さい花なので、巷では残念ながら認知度が低い植物。

 

熱帯アメリカ原産の帰化植物で、この時期はまちなかで結構たくさん咲いています。

(知っていればたくさん見かけるのに、知らないと全く気付かないことって植物に限らずたくさんありますよね。)

 

直径5ミリ足らずの小さな花を見て、「花火みたいだなぁ」とか「はじけるように咲いているなぁ」と昔の人が思ったというのだから、その観察眼は素晴らしいものだなと思います。

 

さて、続いてまたの名を「サンジカ」。

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▲じつはこの花、朝見るとこうしてつぼみの状態なのに、15時を過ぎるといきなり花を咲かせることで知られています。

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▲15時。本当に咲いてびっくり。

 

言うまでもなく三時に咲くから「サンジカ」です。

 

そんな話をしていたら、西日本にお住まいの方から「うちの方では『ヨジカ』と呼ぶ」という話を教えてもらいました。

 

言うまでもなく、その地域では四時に花が開くのだそうです。

 

ところ変われば呼び方も変わる植物。うぅむ面白い。

 

さらにさらにもう一つ。 

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▲「マチバリソウ」。つぼみの状態が待ち針に似ているからという意見もあるけれど、僕はこの中央の赤い実が待ち針に似ているからだと思っています。

 

ハゼラン、ハナビグサ、サンジカ、ヨジカ、マチバリソウ。

 

こうして、一つの植物でもこんなに多くの名前がつけられているのを知ると、より植物を近く感じられる上に、昔の人と植物の関係の深さが少しだけイメージ出来るようになります。

 
和名の語源を調べてみるのも、植物の楽しみ方のひとつだなぁと道路にかがみこみながら思いました。
 
ところでこのハゼラン、探してみると本当に身近にありますので、前回エントリーのネジバナ同様、ぜひお近くで探してみてください◎
 
ちなみに、ネジバナの話はこちら↓

まちなかで宝探し ネジバナの季節がやってきた

6月を過ぎたころになると、いつもより念入りに通勤路をキョロキョロしはじめる僕。

 

そろそろだろ。そろそろ出てくるよな。

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▲ほら、出た!今年初お目見え!

 

ということで今日は、何度見ても嬉しい気持ちになるラン科の「ネジバナ」の紹介です。

 

「ラン」というと、一般的にはどういう印象があるのかな。僕が植物の世界に入る前に知っていたランと言えば、「胡蝶蘭」や「カトレア」、あとはかろうじて「シンビジウム」くらいかしら。

 

いずれも派手で大きくて立派!という印象で、野生で見る機会は少ないというイメージを持っていました。

 

そのイメージを良い意味で壊してくれたのが、このネジバナ

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▲連なった花が捻じれて咲くから「ネジバナ」。

 

大体15センチくらいの草丈で、花一つは1センチにも満たないほどの大きさ。しかもこれが全国の身近な公園や空き地に生えています。

 

この時期になるとネジバナ探しに夢中になる僕ですが、経験上その気になって探せばどのまちでも見つかります。それくらい身近なランの花。

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▲アップで見ると、ラン科の花の特徴である、唇弁(一番下の白い花びらで、ちょっと変わった形をした部分)がよく見えます。

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▲横から見たところ。

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▲こんなに綺麗な花が、何でもない道端に生えているのだから、見つけた時にはとても有り難い気持ちになります。

 

有り難や有り難やと、ひとしきり感動したならば、お次は植物実験へ。

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▲蜜を吸いにきた虫の気持ちになって、ネジバナの花に棒をつっこむと…

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▲ポコンっとなにやら黄色いものが付いてきました!

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▲これは「花粉塊」といって、小さな花粉が集まり固まっているもの。

(この「花粉塊」を持つことも、ラン科の花の特徴の一つです。)

 

この花粉塊には粘着性があり、ネジバナの蜜を吸いにきた昆虫にぺたりとくっつきます。

 

花粉をつけた昆虫は、また別の花の蜜を吸う際に、知らずの内に受粉のお手伝いをするという仕組みなのだとか。

 

なるほど、ネジバナもよく出来た花だなぁ。

 

綺麗で可愛くて面白いネジバナ。いまの季節一押しの花ですので是非お近くで探してみてください。

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▲建物のわきで放置された植木鉢でも発見。

 

宝探しみたいで楽しいな。

光合成をしない不思議な植物 ギンリョウソウ

ブログを始めてから、まちなかや近くの公園でも見られる植物の紹介ばかり続いたので、たまには野山のことも書いてみようかしらと。

 

というのも、野山ではこの花が咲き始めたからです。

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▲いつ見ても凄い見た目のギンリョウソウ。漢字で書くと「銀竜草」、銀の竜のような草です。

 

日本各地で見られる植物なので、今となっては野山で見つけても驚かなくなってしまいましたが、はじめて見たときには心の底から驚きました。

 

なにせこの見た目ですからね。

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▲もはや説明不要の奇妙奇天烈さ。

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▲もう一枚。奇妙を通りこして綺麗に見えてきました。

 

予期せずこの植物と対面した時、こんな植物があったなんて!!と脳天に雷が落ちたのを覚えています。

 

見た目が変わっていればその生き方も変わっているギンリョウソウ。なんとこの植物は「光合成をしない」で生きているのだとか。

 

かつて生物の先生になりたくて、教員免許まで取得したことのある僕。植物というのは二酸化炭素と水を太陽の光によって酸素とデンプンなどに変える「光合成」をするものだと思っていました。

 

要するに自分が生きるためのエネルギーを自ら作り出せるのが植物だと。

 

だけど見てください。ギンリョウソウのこの色この形。

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▲どこをどう見ても「白」。葉らしきものもないし、光を集める気ゼロです。

別名をユウレイタケともいうそうですが、確かに地中から現れた幽霊のように見えます。

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▲上から見た様子。

 

光合成をしないでどうやって生きているのかというと、その秘密は根っこにあるそうです。

 

植物の中には、地中にいる菌と根っこが共生関係を結んでいるものがあり、植物は菌に光合成で得た栄養を与え、菌は植物に地中の栄養素を与えるというウィンウィンの関係を築いていることがあります。

 

しかしギンリョウソウは進化の過程で自ら光合成をすることを放棄し、自分からは菌類に栄養を与えないのに、菌類からは栄養をもらうという生き方をしているのだそうです。

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光合成をしないので、他の草本のように葉っぱを必要としません。葉緑素もいらないので一風変わった見た目になったようです。

 

かなり簡単に書いたので、気になる方は「ギンリョウソウ 菌従属栄養植物」でネット検索をしてみてください。植物の進化についてなど面白い話がたくさん出てきます。

 

それにしても本当に様々な生き方がある植物の世界。これじゃあ学校の先生もヘタなこと言えないから大変だなと思います。

 

でもなんとかギンリョウソウの植物らしい部分を見つけたい!と思った僕。かつて撮った写真を色々見返していたら、ありましたありました。

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▲雄しべ!(観察のために剥いたのではなく、自然とこうなっていました)

白い糸のようなものの先に黄色い葯がついている部分が雄しべです。

 

変な植物ギンリョウソウも、雄しべと雌しべで受粉をし子孫を残していきます。

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▲別カットで。真ん中の薄い青(グレー?)色の部分は雌しべ。

 

良かった。繁殖方法は他の植物と同じだ。とほっと一息ついたところで、最後に地面から出たてのギンリョウソウの写真を。

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こんなものが地中からにょきにょき出てくるなんて…。

ううむ。やっぱり奇妙な植物だな…。

キュウリのイボイボを見る

一週間前から決めていました。日曜日はこいつを見ようと。

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▲なんという美しさ!

 

一体全体これは何なのかというとー

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▲庭ですくすく育つ、キュウリの若い果実の拡大写真でした!

 

黄色い花の付け根にのびる緑色の部分。ここをよく見てみると

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▲こうして透明なトゲがたくさん。

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▲なんでしょうかこの芸術点の高さ。さながら現代建築群のような佇まいです。

 

触るとちょっと痛いので、きっと若い果実を動物等に食べられるのを防ぐためだろうと推測は出来るのだけど、結構簡単に取れてしまうので果たしてどれくらい効果があるものなのか。

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▲さっきの写真をさらにアップで。

 

表皮細胞の一部がトゲになっているように見えるけれど、なんだか液体でも入っていそうな見た目。どういう作りになっているのだろう?

 

気になる…。美しいうえに疑問だらけだ。

 

残念ながら、これに関して僕は答えを持ち合わせていないのだけど、最近それでも良いんじゃないかなと考えています。

 

恐らく植物観察で大切なのは、与えられる正解よりも、どうしてだろうという各自の疑問であり、知りたいと思う好奇心。自分で不思議に思うというところにきっと楽しさがあるんだと思います。

 

きゅうりのトゲ一つとったって、こんなに綺麗で分からないことだらけ。 

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▲お庭にて、天突く勢いで育っているキュウリの様子。

 

こうして身近なもので楽しくなれたら、それだけで幸せじゃないかな。

カラスノエンドウの種子から、変化を見ることの楽しさを思う

すっかり夏めいてきて、外で植物を見れば少し汗ばむ季節になりました。

 

春の忙しい時期が過ぎたので少しゆっくり出来るかしら…と思ったら大間違いなのが植物の世界。

 

なぜなら春に咲いていた花が、そろそろ実を結び種になる季節だからです。

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▲ということで今日はこれ。

自然界のマメ。どこにでも生えているカラスノエンドウです。

 

そんないきなりマメの写真見せられても、という方のために春の様子を。

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▲3月下旬撮影のカラスノエンドウ

 

ごく身近な野草なので、春に見たことがある方も多いはず。ピンクと赤の花が綺麗で、葉っぱのデザインもシンプルかつスマートです。

 

この花も季節が進めばその姿を変えて、緑色の実となります。

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▲4月下旬撮影。随分様子が変わりました。

花の状態は目立つけど、実になると急に認知度が下がるカラスノエンドウ

 

そしてまた季節が進むと、カラスノエンドウはさらに違う姿を見せてくれます。

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▲昨日(5/28)撮影。黒くなりました。

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▲中を開けると、カラスノエンドウのマメ!

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▲近づいてみるとまだら模様でこれまた面白いデザイン。

 

自然状態では下の写真のようになった空っぽの莢をよく見かけます。

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▲黒い莢がねじれて、中の種はもうありません。

 

カラスノエンドウの実は熟して黒くなると、簡単な振動で上の写真のように莢がねじれてパンっとはじけます。その際の振動で種を遠くまで飛ばすのがカラスノエンドウの方法。

 

形も面白いし、自力で種を遠くまで飛ばす仕組みも凄い。厳しい自然界で生きていくための工夫がここにもありました。

 

***

 

植物の楽しさの一つは「変化」を目撃出来ること。

 

変わらないように見える毎日の中でも、カラスノエンドウは花を実に変え種を飛ばし、着実に次の世代に命を繋いでいる。

 

自分や周りの環境が変化すると不安を感じたり戸惑ったりするけれど、「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にはあらず」なこの世界で、変化し続けていくことこそが生きていることの証であることも本当は分かっている。

 

ほんの些細なことで気持ちが揺らいでしまう弱い毎日の中で、変化することを躊躇しない自然の姿にはいつも勇気をもらう。

 

どうして植物を見ているの?と聞かれると、「自分のため」としか答えようがないかもな。